データベースサーバーへ接続するためのパソコンへLibreOfficeのインストールが済めば、いよいよアプリケーションからMadiaDBへの接続です。
クライアントPCでアプリケーションを実行する前にJDBCドライバをアプリケーションに設定しておくことにします。
CalcでJDBC接続の設定
設定だけの作業はBaseよりCalcを使った方が操作がスムーズで簡単にできます。
この設定はBaseに対してだけでなくLibreOfficeに行う設定と考えた方が理解しやすいでしょう(機能を使うのはBase)。
クラスパスの登録
LibreOfficeのCalcを起動させ「ツール」から「オプション」を選択します。
オプションの左メニューで「LibreOffice-詳細」を指定し、右の「クラスパス」ボタンをクリックします。
このとき中央にはインストールしたJavaソフトウェアのバージョンが表示されているはずです。
クラスパスの設定のところでは「アーカイブを追加」をクリック。
アーカイブの選択でダウンロードしたMySQLコネクタ(指定したバージョンは5.1.47)を指定して読み込みます。
接続に使うドライバの選択(コネクションプール)
クラスパスの登録が済めば、続いて左メニューから「LibreOfficeBase-接続」を選択します。
「ドライバーを使って接続を保持する」にチェックを入れ「‥MySQL.Driver」を指定。
下の「このドライバーで接続を保持する」にもチェックをして「OK」を押せば設定が完了です。
これで実際に運用してみたところ60秒を過ぎたからといって再度接続パスワードの入力が必要という訳ではないようです。
以上でCalcでの作業は終了です。
この設定が済めばBaseでデータベースへの接続が可能な状態になっているはずです。
JDBCコネクタのバージョンについて
当記事では、サーバーにインストールしているDBMSがMariaDBなので、MariaDBのJDBCコネクタを使用する予定でしたが、最新バージョン(記事執筆時点で2.2がダウンロード可能)ではLibreOfficeBaseから接続できませんでした。
試しにMySQLのコネクタを使い最新バージョン(8.0.12)での接続を試みましたがやはり接続できません。
このことから、MySQLもMariaDBもバージョンが上がればコネクタの仕様が変更になるものと思われます。